■ラジオ波焼灼術:639件
■VenaSeal™ クロージャーシステム(血管内塞栓術):187件
■高位結紮術(+硬化療法):79件
■女性:28歳~90歳
■男性:28歳~88歳
心臓に帰るべき下肢の血液(静脈血)が静脈内にある逆流防止弁が壊れることにより、戻っていかない、さらには逆流する病気です。
すると・・・
- ボコボコした血管
- ふくらはぎがだるい、重い
- 足のむくみ
- こむら返り
- 足のほてり、熱感
- 足のむずむず感、不快感
- かゆみ、湿疹
- 皮膚の色素沈着 傷の治癒遷延
- 足の潰瘍
などの症状が現れます。
これらの症状が思い当たる方は下肢静脈瘤かもしれません。

下肢静脈瘤に対する治療は全国で年間約6万件施行されており、身近な病気の一つです。
治療方法は病気の血管のサイズ等によって
①手術(ストリッピング術、高位結紮術)
②血管内治療(レーザ、ラジオ波)
③硬化療法
の3つの方法がありましが、2019年12月から医療用の瞬間接着剤を静脈の中に注入して病気の血管をふさいでしまう血管内塞栓術(ベナシール)という治療が保険適応となりました。
この新しい治療は、現在多くの施設で行われているレーザやラジオ波といった治療と比べ、更に術中の痛みが少なくなり、稀ではありましたが、皮膚熱傷や感覚障害等の神経障害、深部静脈血栓症等の合併症を心配しなくてもよくなりました。
また、血管内治療では術後に弾性ストッキングを着用する必要がありましたが、この血管内塞栓術(ベナシール)では必ずしも着用する必要はありません。
もちろん、血管内治療同様に日帰りでできる手術であり、術後に極端な安静を必要としません。当院でもこの治療を取り入れています。御興味のある方は一度ご相談下さい。
(注意)
・病気が進行し、血管のサイズによっては血管内塞栓術ができない場合があります。
・シアノアクリレートに対するアレルギーをお持ちの方、
アレルギー体質の方は血管内塞栓術の適応外になることがあります。
・活動性の膠原病、慢性関節リウマチ治療中の方は血管内塞栓術の適応外になります。

術後7日目、3カ月、1年経過をみて終診となる。



確認がとれたあと、点滴、心電図、血圧モニターを装着します。
その後、エコーにて治療する血管の走行を確認します。


手術は
・片足の方30分
・両足の方は60分
を目安としておりますが、症例によって手術内容が異なりますのであくまでも目安です。




ぼこぼこした血管を切除した方は、1週間はシャワーのみ可、1週間後の外来にて超音波検査、創部の抜糸を行い、問題なければ入浴可能となります。
また、血管内焼灼術術後の方は弾性ストッキングの着用をお願いしております。
・ラジオ波焼灼術 3割負担 片足:約30,600円
これらの治療は保険診療です。どこの医療機関で治療を受けても同一の費用となります。
(別途、お薬の代、ストッキング代、サポータ代などがかかります。)
また当院では、術後リカバリールームにて30分~1時間程度休んでから帰宅して頂いております。
そのため詳細については患者様ご自身で保険会社にお問い合わせをお願いしております。 例:当院は日帰り手術であり日帰り入院ではありません。
静岡市駿河区の高野橋医院は心臓血管外科・循環器内科・腎臓内科の医院です。予防接種や下肢静脈瘤の治療も行っています
